
© Ni Junya
ゲイ シュンガ 「無署名の空間」
会期:2026年3月13日(金)- 3月28日(土)
*定休日: 日、月、祝日
営業時間:13:00 – 19:00
会場:LAG(LIVE ART GALLERY)/ 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル1F
Opening Reception:2026.3.13.(金)18:00–20:00
この度LAGでは、2026年3月13日(金)から3月28日(土)まで、ゲイ シュンガによる個展「無署名の空間」を開催いたします。
中国・上海生まれ、東京を拠点に活動するゲイシュンガは、文化服装学院での経験を背景に、ファッションにおける構造的思考を出発点としながら制作を行っています。モチーフとの偶然の出会いを契機に立ち上がるイメージを軸に、視点が一つに定まらない構成の中で画面を組み立てています。
ゲイの描く画面には風景や人物を想起させるイメージが置かれますが、それらは物語的な連続へと組み立てられることはありません。異なる角度や時間の断片が同一平面に併置され、単一の解釈へと収束することなく空間が構成されます。未分化のまま提示されることで、イメージは固定されず、多様な関係を内包した状態で開かれています。
本展では新作を中心に、大小さまざまな作品を展示いたします。ぜひこの機会にご高覧ください。
—Artist Statement—
マルタン・マルジェラの制作における匿名性や未完成性への姿勢に触れたとき、私は「作者が後退したあとの空間」に強く惹かれた。縫製の痕跡や裏面を露わにするその態度は、完成されたイメージではなく、生成の途中にある状態を提示している。
私の絵画もまた、ひとつの中心へと収束することを拒む。
画面の中で構造はゆるやかに組み替えられ、視線は定着する場所を持たない。
主体と背景の境界は揺れ続け、空間はどこか仮設のまま置かれている。
そこは、没入するための空間ではない。むしろ、少し距離を保ったまま見つめられる場所である。観る者は完全には入り込めず、どこかで立ち止まり、自分が外側にいることを意識する。
それは、誰かが一度だけ滞在し、静かに立ち去ったあとのような空間だ。痕跡は残っているが、そこに属する確かな主体は存在しない。
名付けられず、所有されず、帰属しない。
それでも、確かにそこに在る。
私は、完成された物語や明確な感情を提示するのではなく、「まだ決まっていない状態」を開いたまま差し出したい。
その前に立つとき、観る者がどこにも属さない空間と、私たち自身の立ち位置だけが露わになる。
ゲイ シュンガ
PROFILE|
プロフィール

ゲイ シュンガ / Ni Junya
中国・上海生まれ。東京在住。
文化服装学院にて構造と造形を学ぶ。完成されたイメージではなく、その背後にある構造や余白への関心から、美術へと軸足を移す。
現在は、中心を持たない画面構成と、漂う視線の動きを軸に制作を行う。画面は物語に収束せず、静かに開かれた空間として存在する。そこには明確な主体は現れず、痕跡だけが残される。
鑑賞者は完全には入り込めない。そのわずかな距離の中で、空間と自身の立ち位置が浮かび上がる。
主な展覧会
2025
ACT 企画グループ展「neophyt」The Artcomplex Center of Tokyo(東京)
2024
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」国立新美術館(東京)
「ムサビズム展―武蔵野美術大学合同展」東京都美術館(東京)
「新世代への視点 2024」個展 コバヤシ画廊(東京)
