
© Tetsutaro Kamatani, Photo: Norihiro Ueno
鎌谷徹太郎 画集出版記念個展「表層の彼方」
会期|2026年9月19日(土) – 10月10日(土)
*定休日|日、月、祝日 営業時間|13:00 – 19:00
会場|LAG(LIVE ART GALLERY)/〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 2-4-11 Daiwa神宮前ビル 1F
共催|imi Inc.
トークイベント&サイン会&パーティー |9月26日(土) 17:30 – 20:00
LAGでは、2026年9月19日(土)から10月10日(土)まで、鎌谷徹太郎による画集出版記念個展「表層の彼方」を開催いたします。本展は、鎌谷が近年制作してきた絵画群を中心に、新たなメディウムに挑戦した作品などを加え、現在の鎌谷の芸術実践を広く紹介するものです。画集刊行という節目にあたり、鎌谷が長年探究してきた独創的な絵画表現の現在地をご覧いただく貴重な機会となります。
鎌谷は、自ら開発したさまざまな塗料や溶剤を用い、日本の工芸にも通じる繊細な感性を取り入れながら、独自の表現を展開してきました。花や鳥、人物、骸骨、装飾など、多彩なモチーフが画面を埋め尽くし、増殖し、幾重にも重なり合うことで、鮮烈な色彩と豊かな質感をたたえた絢爛な世界が平面上に出現しています。この華やかで装飾性に満ちた画面は、観る者を強く惹きつけ、その視線をどこまでも絵画の中へと誘います。過剰ともいえるイメージの繁殖は、私たちに美しさのあり方を問い直しているのかもしれません。
近年では、木そのものを支持体として用い、作品が周囲の空間、そして時間にまで関係をもちはじめています。本展で紹介する作品では、塗料による鮮やかな色彩、レジンの透明感、顔料の金属的な光沢、木の有機的な質感が互いに調和し、ときに衝突しています。それは視覚的な快楽をもたらす一方、その過剰さゆえに、かえって余白や空虚さといった「無」の概念を呼び起こします。見ることの歓びと、その「果て」が同時に垣間見える鎌谷の作品には、尽きることのない発見があり、私たちが世界を認識する原理さえもが映し出されていると言えるでしょう。
PROFILE|
プロフィール

鎌谷徹太郎 / Tetsutaro Kamatani
1979年大阪生まれ。東京とニューヨークを拠点に活動する現代美術家。20歳で画家になることを決意し、以来、独学で制作を続ける。
高度資本主義とイメージの関係に対する鋭い洞察をもとに、初期にはアプロプリエーションやシミュレーションを絵画表現へと展開した作品を発表し、日本のアートシーンで注目を集める。その後は、絵画における「コラージュ」の可能性を20年以上にわたって探究。独自に開発した素材を用い、金色の描線と鮮やかな顔料の配置によって構成される現在の作品群は、その探究の一つの到達点といえる。また、イメージと物質が高密度に交錯する壮麗な絵画世界は、美術関係者やコレクターから高い評価を受け、ゲーザ・フォン・ハプスブルク大公への所蔵のほか、現在は世界的な規模で評価が広がっている。
関連イベント
トークイベント&サイン会&パーティー
日時|2026年9月26日(土) 17:30 – 20:00
登壇者|石津 智大/関西大学教授・神経美学者、亀井 伸二/有限会社 STORK代表・アートディレクター、 鎌谷 徹太郎/現代美術家、野村 慶子/編集者・ライター(モデレーター)
入場料|無料
定員|40名(予約制)
イベントの予約はこちら から
GUEST PROFILE|
ゲストプロフィール
石津 智大 / Tomohiro Ishizu
神経美学者。関西大学教授、広島大学客員教授。慶應義塾大学大学院で心理学博士を取得後、渡欧。ウィーン大学心理学部研究員・講師、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ生命科学部上席研究員などを経て、2020年より日本に活動拠点を移す。芸術の感動や美しさを脳・心理・身体の反応から調べる神経美学の教育・研究に従事している。著書に『神経美学—美と芸術の脳科学』(共立出版)、『泣ける消費』(サンマーク出版)など。
亀井 伸二/ Shinji Kamei
大分県出身、東京藝術大学デザイン専攻修了。2001年に有限会社STORKを設立。主に美術館のグラフィック、図録などのデザイン・編集を手掛ける。最近の仕事に「瀧口修造 書くことと描くこと」(アーティゾン美術館)宣伝物、作品集、WEBや、「藝大式美術の“ミカタ”」(東京藝術大学大学美術館)図録、「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」(宇都宮美術館)宣伝物など。2011年の東日本大震災を機にアートとデザインによる後方支援活動「サポサポproject」を作り運営中。
野村 慶子 / Keiko Nomura
株式会社美術出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。『ダリ展』『バンクシー展』『藝大式 美術の“ミカタ”展』などの展覧会図録をはじめ、北野武個展アートブック『アートたけし』、キヤノン「旅する美術史」(山田五郎)など、アートにまつわる書籍・コンテンツの編集・制作に携わる。現在は、音楽やライフスタイル、カルチャー分野の書籍の編集・執筆も手がける。
Books|
書籍情報
鎌谷 徹太郎 『TETSUTARO KAMATANI』
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企画・プロデュース:imi Inc.
論考:石津 智大
撮影:上野 則宏、木奥 惠三
アートディレクション:亀井 伸二(STORK)
デザイン:石倉 雅之(STORK)
編集:野村 慶子
翻訳:株式会社フレーズクレーズ
協力:KAMATANI STUDIO
印刷・製本:株式会社ライブアートブックス
発行者:川村 佳之
発行所:株式会社ライブアートブックス
ISBN:978–4–909341–26–6
価格:7,975円(税込)(本体7,250円+税)
※会場にて販売いたします
