PAST EXHIBITION

辻村史朗展

2024年3月7日(木)—3月27日(水) 会期延長 4月3日(水)まで

 

 

営業時間:13:00–19:00 *定休日:日、月、祝日
会場:LAG(LIVE ART GALLERY)/ 〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F

LAG(LIVE ART GALLERY)は2024年3月7日(木)から3月27日(水)まで、辻村史朗の個展を開催致します。
 
日本を代表する陶芸家である辻村史朗は、奈良県の山中に自身の手で窯と住居を構え50年以上に渡り創作活動を続けています。作陶を中心に据えつつも表現ごとの明確な境界は存在せず、ただひたすら手を動かす、という一貫した姿勢をもって独創的な作品を創り上げてきました。
 
 「人間が無作為の中で、ある形体を造った場合、古代から現代にいたるまで、ある種の共通点が、あるようにおもえます。過去から現代、そして未来へと、人の生き様は、さまざまに変化するでしょうが、その中で変わることのない何か、その何かにかかわりつつ創りつづけていきたいと想うのです。」(※1)
 
そう本人が語る内容は約50年前のものですが、常に普遍性を見据えつつ無作為を取り込む創作態度は現在に至るまで何も変わっておらず、その先に生み出される作品は、安易な言語化やカテゴライズを拒みながら私たちに本質とは何かを問いかけてきます。
 
本展では、大中小の丸壺をはじめ、書や70年代に制作された絵画等を展示致します。
この機会に是非ご高覧下さい。

※イムラアートギャラリーより再販された作品集「辻村史朗」(印刷/製本 ライブアートブックス)も会場にて販売致します。
 
 
(※1) 辻村史朗「器と心」1973年『大阪消防』二九三・二九五号より

PROFILE|

プロフィール

 

辻村 史朗(Shiro Tsujimura)
1947年、奈良県御所市生まれ。1971年より、独学で作陶を始める。1972年、奈良市水間の山中に土地を購入。窯や作業場、茶屋、家なども全て自力で建てる。焼き物を中心に、絵画、書なども創作する。メトロポリタン美術館をはじめ、欧米を中心に、多数の美術館・博物館に収蔵される。ロンドン、ニューヨーク、パリなど、諸外国の美術館・博物館、ギャラリー等での展示も行う。世界各地に多くのコレクターがいる。
 
主な展覧会
1947年 奈良に生まれる
1965年 画家を志す 禅門をたたく
1970年 水間(みま)に居を定める 築窯
1977年 水間にて初個展
国内で個展活動をはじめる(絵、陶芸)
1993年 ドイツ、アメリカ、フランス、イギリス
ほか海外で個展活動をはじめる
1999年 裏千家茶道資料館にて「辻村史朗・壺と茶碗展」
2007年 ベネチアビエンナーレ アルテンポ館に招待展示
国内外で陶芸、絵、書の展示会を開催
2010年 ベルリン ヤブロンカギャラリーにて個展
2013年 ベルギー アントワープ
クセルフォヴォルト財団に招待展示
2022年 美術館「えき」KYOTO
ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM
にて個展
2023年~ 国内外で絵、陶器、書の展示会を開催
 
作品所蔵美術館
アメリカ:サンフランシスコアジア美術館、オークランド美術館、ブルックリン美術館、クリーブランド美術館、 フリーア美術館、メトロポリタン美術館、ミネアポリス美術館、ボストン美術館、スペンサー美術館、イェール大学美術館、クラーク財団、バーグ財団
ドイツ:フランクフルト工芸美術館、ベルリン美術館
スウェーデン:ストックホルム美術館
日本:裏千家茶道資料館、イセ文化財団、MIHO MUSEUM
オーストラリア:ハミルトンアートギャラリー
ベルギー:アクセルアンドメイフォヴォルト財団